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あの頃のままに優しさだけを乗せて紡がれる名前。ねぇ、俺はどんな風に貴方の名前を呼んでたっけ? ―只今休止中
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友人の、「寒いので独→←普前提の露→普が猛烈に読みたい。読みたい。甘い言葉でじわじわ侵食してくる露様が見たい。」に「なにそれ超見たい。」と返したら「ください!」と返って来たのでちょっと頑張ってみた。





 ロシアの家は無駄に広い。割り当てられた部屋で仕事をしながら過ごす中、今までの生活の中では無かったぼんやりと外を眺めている時間が増えた。窓辺に立って見つめる空は冬場特有の重い色をしている。

「西の空は明るい?」
「っ」

 突然の背後からの声に反射的に振り返る。この時間が増えた事に気づいたのは、その度にこの男が気配無くやってくるからだ。
 もっとも、気配が無いというのは正確ではなく、俺が(俺達東側に取り込まれた国が)ロシアの気配を警戒出来なくなった、というのが正しいようだが。どちらにしても大問題で、ふと気が付いたらロシアが背後にいたなんてことが多々ありすぎて正直疲れている。疲れている理由はそれだけでは無いが。

 「別に普通だぜ?」

 ロシアに向けていた視線を外に戻す。西の空が明るいかなどわかりはしない、ドイツにいるならともかくここはロシアなのだから。他の国は定期的に自国に帰っているようだが、どうにも俺だけは駄目らしい。ふざけんなと理由を聞いたら、だって君は優等生だからね、と言われ、これ以上の反論は認めないという無言の圧力。圧力に屈するのはしゃくだったが、抵抗はロシアの加虐趣味を煽るだけだと流石に学んだし、こうも弱体化してしまえば正直やばい。そもそも体格差からして万全な体調でなければギリギリなのだ。自分で自分の首を絞めるのだけは避けたい。
 昔の俺だったらもう少しまともな抵抗が出来ただろうか。ドイツが成長するにつれ明らかに自分が脆くなってることは気付いていた。が、それでもそれを願ったのは自分だし、後悔はない。あぁ、ドイツ、我が弟。この繋がった空の下、お前の無事と健康を祈っている。

「ねぇ、プロイセンくん」
「なんだよ」

 ふと考え事をしていればロシアはすぐ後ろにいた。これだから気配が分からないのは困るんだ。距離を詰められたことに気づけない。窓硝子に映ったロシアは酷く寂しそうな顔をしている。まぁ俺も似たようなものだが。

「ねぇ、こっち向いて」

 甘い響きなのにとんでもない拘束力を持つ言葉。
 完全に振り返ったところで抱きしめられる。あぁ暖かいな。右肩に押し付けられた頭、柔らかな猫っ毛が首にあたってくすぐったい。ただ突っ立ているだけの自分。背中に回された両腕で閉じ込められている様だとどこか冷静な頭で考える。

「好き、好き、好き」

 耳元で繰り返される言葉。ぎゅ、と強くなる抱擁。寂しいよと言葉無く訴えられて心が揺らぐ。俺は知っているのだ、この孤独と寂しさを。今にも縋り付いてしまいそうな両腕を心の中で叱咤する。

「大好き」

 その声が、目が、動作が、拒みきれなくなったのはいつからだっただろう。最初は触れようとする手すら叩き落としていたはずなのに。あぁ、そうだ。思いだした。俺は途中で気づいてしまったのだ、ロシアに昔の弟を重ねてしまっていることに。
 閉じ込められた腕の中、身動き一つとらない俺。ロシアは右肩に伏せていた頭をあげて俺の顔を覗き込む。

「だいすきだよ、プロイセンくん」

 その紫の優しさの裏に何も無いわけがないと分かっている。けれど、それでも。縋りつきたいと思うくらいにはこの男に絆されてる。あぁ、くっそ。もう戻れるか戻れないかギリギリだという自覚はある。それ以上に戻らなくてもいいかと思っている自分がいることも気付いている。

「ねぇ、ぼくを見て」 

-注ぎ込まれたのは甘い毒。その優しさに溺れる。





頑張った結果どう考えても露→←普になった件。ごめんよ、友人。
最近文字を書いてなかったのでとんでもない駄作だという自覚はある。リハビリしなきゃ。
目の色の話を入れ損ねたのと、独→←普要素が少ないのが反省点。そのうち書き直したい。
とりあえず、鉄は熱いうちに打たないとねという一心で上げてみた。

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