あの頃のままに優しさだけを乗せて紡がれる名前。ねぇ、俺はどんな風に貴方の名前を呼んでたっけ? ―只今休止中
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まだ世界が二人だけだった頃。ぬるま湯のような優しさと永遠を信じさせてくれた穏やかな時間。幼い俺達の精一杯の自己防衛と唯一の特別。ただ一言、「誰も入れないで」、そう素直に言うことが出来たら、今でも世界は俺達二人だけだったのかな?目を伏せるとつくりものみたいに美しいことも、実は寂しがり屋で甘え下手なことも、普段は案外大人しいことも、人見知りで知らない人と話すのが怖いことも、俺だけが知っていたことなのに。別に失ったわけでも変わったわけでもないんだ。ただ、俺と彼だけだった世界には沢山の人が増えた。それは良いことだったんだと今ならはっきりと言える。もし、という言葉を貴方は嫌う。絶対、永遠、という言葉も嫌う。全てを否定したくないから、そう言って泣きそうな顔で微笑むから。その黒ばかりの瞳に口づけを。掴んだ幸せを、手に入れた幸せを、手放すことなど出来ない。貴方と一緒ならどこへでも、どこまでも。
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