あの頃のままに優しさだけを乗せて紡がれる名前。ねぇ、俺はどんな風に貴方の名前を呼んでたっけ? ―只今休止中
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「っ、ぅわ」急な眩暈がしてしゃがみ込む。休んでる暇など無いというのに。フランスとの戦争開始までカウントダウンに入っている。「あー」視界の歪みは無くならず、段々とブラックアウトしてきた。最近こうなる回数が増えてきてるのは自覚済みだ。ブランデンブルクがいなくて良かった。あいつのことだからルッツのことを睨むに決まってるし、下手したら激昂して傷つけかねない。ぼやけながらもようやく戻ってきた視界の先は床と軍靴。そこにぽとりと滴が落ちた。ぽとりぽとりと大粒の水はあっという間に床の色を変える。あぁ、泣いているのか。久しぶりだ、涙が零れるほどなのは。何百年ぷりだろうかとどこか他人のように思う。「ねぇさん?」あぁ、ルッツ。お前まだ寝てなかったのか。「ねぇさん、だいじょうぶ?」幼い手が頬に触れると、そこが焼けるように熱い。「大丈夫、驚かせてごめんね」あぁ、ルッツ、ルーイ、ルートウィヒ。この身に代えても生まれてくる貴方に祝福を。
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