あの頃のままに優しさだけを乗せて紡がれる名前。ねぇ、俺はどんな風に貴方の名前を呼んでたっけ? ―只今休止中
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痛いのも苦しいのも辛いのも。何もかもを背負うその背中。切り捨てることに容赦無い癖に感情だけはコントロール出来ないから悲惨過ぎる。あいつは同情も労りもしないけれど、過度の期待を寄せることもしない。それは他の誰に対してもそうのだけど、それのどれほど有り難いことか。自身に課されたからこそ、そして自分がそれに応え続けているからこそその大変さを、それが他の者にとって厳しいことを知っている。全てを捨てる強さでひたすら前へ進むのだ。けれど、基本的に捨てるばかりな癖に俺が駄目だと拾ってくれるだから有り難い。そしてその手が差し延べられるのが自分だけだと知った時の喜びをどう表したら良いのだろうか。
「大丈夫か、山陽」
覗き込む黒い双眸。純粋なその色は決して他の色に染まらず、ただ凪いだ湖の様な深い色を帯びる。優しい色、だ。ぬるま湯に溺れるかのような穏やかな終末さえ連想してかぶりを振った。ほら、と差し出された手を握って立ち上がる。自分より一回り小さい手、体。これのどこにあの過密スケジュールをこなす力があるのか。長年の疑問は未だ解答を得ない。得られることもないだろう。
「行くぞ」
向けられた背は力強く、踏みだす一歩は高らかな音を立てる。けれど手のぬくもりはそのままに。白い手袋越しではない温かい生きている証。
こうゆう時俺は幸せで決してお前に敵わないんだって思うよ、東海道。
―山陽東海道
無条件 幸福/降伏。
「大丈夫か、山陽」
覗き込む黒い双眸。純粋なその色は決して他の色に染まらず、ただ凪いだ湖の様な深い色を帯びる。優しい色、だ。ぬるま湯に溺れるかのような穏やかな終末さえ連想してかぶりを振った。ほら、と差し出された手を握って立ち上がる。自分より一回り小さい手、体。これのどこにあの過密スケジュールをこなす力があるのか。長年の疑問は未だ解答を得ない。得られることもないだろう。
「行くぞ」
向けられた背は力強く、踏みだす一歩は高らかな音を立てる。けれど手のぬくもりはそのままに。白い手袋越しではない温かい生きている証。
こうゆう時俺は幸せで決してお前に敵わないんだって思うよ、東海道。
―山陽東海道
無条件 幸福/降伏。
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