あの頃のままに優しさだけを乗せて紡がれる名前。ねぇ、俺はどんな風に貴方の名前を呼んでたっけ? ―只今休止中
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一番高い瓦礫の上であの人はいつも泣いていた。鉛色の空の下、白銀世界でいつだって誇らしく走っていたあの人は確かに僕の憧れで、けれどどこかで追い抜くことを確定付けられていたことには幼い名で呼ばれていた時から気付いてはいたのだ。段々と大きくなるその声を無視しつづけた結果が今だというならどうして不平を叫ぶことができようか。僕にあの人が眩しかったようにあの人にも眩しい人がいて、でもその人は結局振り返ることはしなかった(だってそれはあの人への裏切りだということを知っていたから。そこにどれだけの葛藤があったのかは分からない。知るには僕は幼すぎた)あぁ、どうしてこうも僕たちは報われないんだろう。けれど、あの人を想ったことも、この形で生を受けたことにも後悔は無くて。ただ危ういバランスの上にいるあの人に手を差し延べる事だけは出来ない、許されない。ただそれだけが。だから僕は何千何万と呟いた言葉を繰り返す。早く大人になりたかった、と。
-北陸(と上越)
巡り巡って誰も報われない東日本。
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