あの頃のままに優しさだけを乗せて紡がれる名前。ねぇ、俺はどんな風に貴方の名前を呼んでたっけ? ―只今休止中
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出会った時のあの言葉を今でもはっきりと覚えている。その口調や眼差しすら鮮明に。懐かしき記憶、それは時に若干の痛みを伴って山陽の胸に感傷を与え続け、よもや幾年月が経ったのか分からない。ただ、あの時戸惑いながらも差し出した手を握り返してくれたことで、今の自分はここに居る。優しさに満ちているわけでもなければ、永遠が約束されているわけでもないこの世界。幾度と無く諦めてその度に導いてくれたのはいつだって変わらない相棒で。その硝子細工のような繊細な強さは壊れかけの自分よりよっぽど儚いというのに決して崩れることは無く前へ前へと進んでいく。「さ、ん、よ、う」とただ呼ばれるだけでどれ程の強さを貰えただろうか、どれ程自分が救われただろうか。お前は知らないだろうけれど、俺は知っている。お前が居なければ俺は今こうして笑っていられないことを。だから、
「おめでとう、東海道」
―山陽(と東海道)
どうかその声で俺の名を呼び続けて。
「おめでとう、東海道」
―山陽(と東海道)
どうかその声で俺の名を呼び続けて。
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